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HIP HOP
みなさま
こんにちは。ANSCO9です。
今回は音楽のジャンル“HIP HOP”がどのようにして生まれたのかを簡単にご紹介していきます。
そもそもHIP HOPとは?
これは意外な事実かもしれませんが、実は「HIP HOP」という名称は音楽の事だけではないのです。
“音楽・ファッション・アート・ダンスなど“既存の文化を取り入れ新しいスタイルを生み出す事”を「HIP HOP」と呼びます。
Photo Credit : lo-pa.com
今回紹介する音楽面での“HIP HOP”とは一般的にサンプリングや打ち込みを中心としたバックトラックに、MCによるラップを乗せた音楽のことを指します。
日本のアーティストで言うと、スチャダラパーさんやRHYMESTERさん、RIP SLYMEさんなどなど皆さんが何気なく聞いている音楽の中には“HIP HOP”がたくさんあるのです。
HIP HOPの起源
HIPHOP発祥の地
HIP HOPは1970年代初頭、
ニューヨークのサウス・ブロンクス地区で生まれました。
この地区は古くてボロい建物が立ち並び、
貧困な若者が多くいました。
貧困な若者達からHIP HOPは生まれた
1970年代、世間ではディスコが大流行。
しかしブロンクス地区の若者達はディスコに遊びにいくお金もなく、
公園に集まりパーティーをするようになります。
Photo Credit : wilesstar.cz
このパーティーは“ブロックパーティー”と呼ばれ、貧困な若者達はお金のかからない公園でパーティーを楽しみました。
DJは家からターンテーブルを持ち込んでレコードを回し、その上でMCはラップを披露していました。
こうやってブロックパーティーの中で生まれた音楽が現在の“HIP HOP”の起源だと言われています。HIPHOPがメジャーになったきっかけの曲1970年代後半にHIP HOP最初の曲と言われる曲がリリースされます。
それがシュガーヒル・ギャングのラッパーズ・ディライト。
Photo Credit : hiptankrecords
この曲は当時のポップチャートで36位にまでのぼりつめ、世の中に初めてHIP HOPの存在を知らしめることになりました。
この後、HIP HOPは徐々に人々に愛されるようになり1986年には世界的に有名なHIP HOPグループ「Run DMC」がHIP HOP界では初のグラミー賞にノミネートされ、HIP HOPはメインカルチャーへと進化して行ったのです。
Photo Credit : genius
サンプリングが生んだ無限の可能性
そもそもサンプリングとは
冒頭でもお伝えしましたが、HIP HOPの楽曲には一般的にサンプリングや打ち込みを用いて制作された曲が多くあります。
Photo Credit : www.dtm-daw.com
ここで簡単にサンプリングについて説明しておくと既存の音源から一部分を切り取りその部分をループさせたり繋ぎ合わせて再構築することをサンプリングと呼びます。
サンプリングを使った楽曲は世の中に溢れている
先程紹介した”Run DMC”はあの有名なロックバンド「エアロスミス」の楽曲をサンプリングし、後に本人達とコラボレーションし「Walk This Way」をリリース。
Photo Credit : cassavafilms.com
この曲は当時Billbord Top5にランクインしHIP HOP初のチャートTop10入りを果たしました。
あの名曲「EMPIRE STATE OF MIND」/ JAY-Z & Alicia Keysも実はサンプリングを用いて制作されています。
サンプリング元はThe Momentsの“Love On A Two Way Street.” (1970)
こうやって既存の音源を新たな音楽へと進化させていくHIP HOPは音楽への無限の可能性を感じさせてくれます。
実際にどこの部分がサンプリングされて楽曲に使用されているのかを探してみると聞き方が変わって面白いですよ。
語り尽くせない歴史
貧困な若者達によりストリートから生まれたHIP HOP。
HIP HOPの歴史はまだまだ奥深いものです。
今回ここではご紹介しきれてませんがそれはまた今度のお楽しみにとっておきましょう。
今私達が何気なく聞いている音楽がどのようにして生まれて来たのか。
そんな背景を知った上で音楽を聞くとまた一味違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
それでは。
ANSCO9 JUNPEI