目次
ZiNEZ a.k.a KAMIKAZE
パフォーマーインタビュー
今回は日本を始め、世界を代表するフリースタイルバスケットボーラー、
ZiNEZ a.k.a KAMIKAZEさんにインタビューをしてきました。
ZiNEZ a.k.a KAMIKAZE
1990/08/10
TEAM
Peak Wander Ballerz
降神-ORIGAMI-
主なタイトル
・「FREESTYLE BATTLE日本一決定戦」優勝/2008 / 2009 / 2013 (3回優勝)
・「StreetGodz “Get Down” FREESTYLE BATTLE 」世界大会優勝/2009
・「FREESTYLE BATTLE CIRCLE」優勝/2011 / 2012 / 2013 (三連覇)
・「FREESTYLE BATTLE THE SHOW」予選ラウンドを全優勝、シーズンFINAL準優勝/2012
・「FREESTYLE BATTLE THE SHOW」シーズンFINAL優勝/2013
・「KES-BASKETBALL BATTLE2013」ロシアで開催準優勝/2013
・「Bac to Pec Freestylebasketball Battle FINAL 2014」優勝/2014
様々な大会を優勝、好成績を納め出場する傍ら各国で審査員として呼ばれるまでに上り詰める。
モデルとしても活躍し、NIKEやユニクロを始め様々なブランドのモデルを勤める他日本を中心に様々な国の多方面雑誌等で活躍中。
世界で活躍するZiNEZさんのお話を是非ご覧下さい。
行動力がものを言う
始めたきっかけ
Q.フリースタイルバスケットボールを始めたきっかけは何ですか?
小学校時代、実は漫画家志望で毎日絵を描いていたんです。
とてもシャイだった自分は、漫画という世界に逃げ込みがちでした。
ですが、周りも部活に入っていくので、何か始めないとヤバいと思い、
中学一年のときにとりあえずバスケ部に入りました。
とても弱いチームだったものの、先生が竹刀を振り回す凄い部活でした。
正直バスケつまんねぇ。なんて気持ちで部活に行ってましたね。
運命の出会い
そんなとき、バスケットボールシューズを買いに新宿のスポーツショップに行ったとき、
ストリートバスケのand a mix tape という動画がお店で流れてました。
その時、ルール無視でバスケをしている映像を見たときに、漫画に似てる!と思ったんです。
黒人でストリートでこんなにレベルの高いことを、日常でやってるんだ。
これを見て、バスケはつまらないものだと思っていたけど、自分の知っているバスケが
部活のバスケなだけであって、バスケ自体には凄い可能性があるものだと
そのとき感じました。
タイミング
そんなとき、たまたま家を出ることになりました。
さらにand one というその動画の選手達が日本に来日していて
オープンランを開催してたんです。
それに優勝するとその選手と同じ土俵で勝負が出来るというもので、結果は駄目だったものの、
これをきっかけに親からカナダに行けば?言われカナダに行くことを決意し、1人でカナダに行きました。
フリースタイルの魅力
カナダに行って
カナダでバスケは誰もがやっていて、当然ハイレベルで、当時言葉も出来なければ、イケてない格好の
自分は仲間に入れませんでした。
どうにか同じレベルでバスケをしたいと思い、インターネットで見つけたのがフリースタイルバスケットボール。
そこで、フリースタイルバスケットボールの凄い技を見せれば、仲間にしてくれる思い、
最初は仲間づくりの為に毎日練習していました。
おそらく、カナダの街でフリースタイルをやってるのは自分だけだったと思います。
仲間との出会い
チーム結成
Q.チーム結成のきっかけはなんですか?
初めて出会った同世代と組んでいるチームと自分の師匠と組んでいるチームの2つがあります。
RyoGo!との出会い
自分が17歳、この頃はまだ10代でフリースタイルをやっている人は凄く少なかったと思います。
同じ世代で、関東県内でフリースタイルをやっているRyoGo!だけで、出会う前からRyoGo!は自分のアップしている
動画をチェックしてくれていました。
出会う前からちょくちょく大会の為に日本に来ていて、大会のときに同世代なんだから
一緒にチーム組んでやってみよう。と軽はずみから、まずは地域のバスケットボールの合同練習で披露したり、
RyoGo!が何かもっと面白いところで出来ないかな、とダンス甲子園の話を持ち出しました。
自分たちはそこに出て3位なり、本格的にPeakWanderBallerzが始まりました。
ZiNEZの師匠、LEEさん
ちょうどカナダに住んでいる頃、フリースタイルバスケットボールの初代日本チャンピオンが
バンクーバーの自分の住んでいる所から1時間の所に住んでいました。
初代日本チャンピオンが近くに居るなら、教えてもらうしか無い。
と思い、当時SNSでいきなり、来週末から泊まりにいかせてください。とLEEさんにコンタクトを
とってみたら、「来い小僧」と一言だけ返信があり、そこで入り浸りながら練習が始まりました。
2008年、初めて日本チャンピオンをとったとき、LEEさんに「お前名前なんだっけ」と聞き直されました。
ずっと練習していたKAMIKAZEですよ!ZiNEZですよ!とそこから認めてくれて、いま一緒にチームを組んでやっています。
movie credit:VIRUKSEN
この世界でのブレイク
2つの大きなタイトル
Q.フリースタイルバスケットボールでブレイクしたきっかけを教えてください
日本一決定戦という、フリースタイルバスケットボールの1番歴史のある大会で
この大会で3回優勝をしています。
また、Street Godzという世界で4人フリースタイルバスケットボーラーが選ばれ、
そこで優勝をしました。
この優勝が、一番のブレイクのきっかけになったと思います。
またこの大会には、当時一番偉業を成し遂げたフリースタイラー達が見に来ていて、
前からYoutubeにアップしていた自分の投稿に、このフリースタイラー達は
将来コイツはクルかもしれないとコメントをしてくれていたんです。
ここで初めて会えて、トップオブザトップに披露し、
お前があの動画のKAMIKAZEか、お前はフリースタイルバスケを一歩先に進めたねと言われました。
これも大きいきっかけだと思います。
と、他にも沢山タイトルはとっていますが、メインはここです。
SHOWでの活躍
大会ではありませんが、ブレイクのきっかけとして
マジソンスクエアガーデンという、ニューヨークのものすごいデカい、
ニューヨークミックスというチームのホームコートで、
日本人で初めてフリースタイルバスケットボールを披露させてもらいました。
それがあり、ダンス甲子園にも出場できたと思います。
Q.お名前の「KAMIKAZE」の由来を教えてください
実は最初、J-BONEという名前でやっていました。
名前の頭文字と、日本の骨組みになりたいという思いと、自分がガリガリということをかけて
この名前で活動していました。
そこで、もっとイケてる名前が欲しかった頃、当時仲間に入れてほしかったコートがあり、
そこで皆ハイパーバトルをやってました。
あるとき、自分は明らかレベルの高いドリブルを見せつけゴールを決めたんです。
そしたら地元のバスケがうまい人が「パールハーバーの再来だ!」と、
零戦が1人で突っ込んできてゴールを決めやがった、まさしく神風だ、と。
そこで、そこからもらい「KAMIKAZE」となりました。
movie credit:VIRUKSEN
欠かせないアイテム
毎日練習の日々
Q.普段の生活を教えてください
2014年から芸能事務所に入り、モデルやタレントとしても活動が増えてきました。自分のスタンスとしてくる仕事は断らないようにしてるので、おそらく他の人とはだいぶ違う
生活をしていると思います。
普段から感動を
ただ、固定して毎日練習は続けています。
練習は何か無い限りは空の下で練習したいので、9年間、毎日ボールは欠かさず持ち歩き、
どこでも練習をしています。
私生活と練習は別けたくなくて、練習は生活の一部って感じで、
昼間わざと練習したりします。
こども達とふれあい、反応を見たりもして、、。
ボールは人に渡して共有もでき、瞬間でうまれる感動が半端無いというか、
どこでも人を喜ばせることが出来るので、毎日ボールは持ってます。
考えられない人生
Q.ZiNEZさんからボールをとったらどんな人間ですか?
考えるだけで結構怖いです。
これをとったら根本的に、中1から人生が変わっちゃうので、検討が付かないです。
正直、他の夢を持っているパフォーマーは沢山居るけど、自分はどうしてもボールは外せないんです。
何やっていたのだろう、、。モデルはやっていたのかな。
高校デビューしてチャラチャラしていたかも。(笑)
ただ、こんなカタチでモデルをやってなくてよかったとも思うんですよね。
そうなんなくてよかったと。
今程に自分に自信が無かったのは確かだと思います。
現在も、ボールを持っている自分と、持ってない自分では「自信」の部分で
大きな違いがあります。
最近、モデルの仕事も増えてきて、やっとその辺の擦り合わせが出来てきた感じですが。
Q.フリースタイルバスケットボールとはなんですか?
良く聴かれるけど、難しいです、、。
ただ、自分にとって「鏡」な気がします。
駄目だったら、自分に返ってくるし先が見えないからこそ、
常に自分を映し出してくれている、鏡かなと思います。
今の自分を明確に自分に教えてくれるもの。
少しでも笑顔を増やす為に
今後の目標
せっかく、自分で動画をアップしたとことから始まり、今ではいろんな所に呼んでもらえる様になったので、
フリースタイルバスケットボールというスポーツのベースを作りたいです。
解りやすく言えば、トニーホークになりたい。
KAMIKAZEってやつが凄い色々やって、良いベースを作ってくれたよな。と50年後に言われたら
うれしいなと思います。
また世界大会が無いから、オリンピックに向けて世界大会の運営。
あとは、色々な国々のこども達が自分の通ってきた道に、必ずポジティブな所はあるので、
少しでもそれで楽になってほしいです。
純粋にフリースタイルバスケットボールだけをやると言ったら、親も不安になるし、助けてくれない。
自分も反対されたけど、フタをあければこうして飯を食っていけてるので、
安心されるスポーツにしたいです。
そして体が動かなくなっても、エンターテイナーとしてあり続けたいです。
あ、あと、時代が時代なので、宇宙で初めてボールを回す人になりたいです。(笑)
座右の銘
最後に一言
『自分の軸はずらさない』
フリースタイルバスケットボールも同じで、
軸がしっかりしてれば、ボールも安定して回るし、人もまかれて集まってくる。
それが自分の軸でもあり、信念でもあります。
インタビューを終えて
今回ZiNEZさんにインタビューをさせて頂きましたが、
とても明るい方で、なにか人を引きつける魅力を感じました。
普段からフリースタイルバスケットボールのことを考え、
人を喜ばせる、という部分にものすごくストイックに行動している姿は、
パフォーマーとしての一番大事であることに再度気づかされました。
ZiNEZさんの今後の活躍に目が離せません。
それでは。
ANSCO9 DAISUKE